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土星の季節(2017年5月25日 藤田明希)

「土星」というとどういう皆さんイメージを持っているでしょうか。木星の次の惑星とか、輪っかがあるとか、何故か名称がローマ神話の神様Saturnだとか。因みにSaturnはSatan(悪魔)ではなくてローマ神話の神様です。脱線してしまいました。その神様の元に人類の遣いカッシーニ(Cassini)が赴き、いろいろな観測を行っています。

因みにCassiniというのは人の名前でCassina Ixcという家具ブランドのCassinaという単数女性名詞の複数男性名詞がCassiniです。また脱線してしまいました。

そのカッシーニの観測対象の土星が至点に至ったとのことです。少しわかりにくいですが、要は土星の夏至(または冬至)を迎えたということです。なあんだと思うかもしれませんが、土星の公転周期は29.5年なのでそう簡単にタイミングが合うものでもないのです。因みにカッシーニが土星近辺に到着したのが2004年、それから地球の15年ほどずーっと観測しながらこのタイミングを待っていたわけです。それでも土星の1年の半分しかいないことになりますので例えるなら冬至~夏至の季節の観測を続けてきたわけです。

その過程でカッシーニは土星の季節変化が想像以上にダイナミックなものであることを観測によって確かめたり、土星の輪の新しい構造を発見したり、土星の衛星タイタン、エンケラドスの観測もしたりとまあよく働いてきたわけです。この至点に至るまでの観測はカッシーニミッションの最後から2段階目のものです。土星に突入させる過程での観測が最後のミッションです。ちょっと切ない最後ですね。

元ニュース (NASA)
カッシーニが至点の土星を観測 (Cassini Looks on as Solstice Arrives at Saturn)

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