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電磁波解析ソフトユーザーインタビュー 東京都立産業技術高等専門学校副校長・教授 柴崎 年彦 様

電磁波解析ソフトKeyFDTDを10年以上ご使用いただいている、東京都立産業技術高等専門学校 柴崎年彦教授にインタビューしました。電磁波解析ソフトKeyFDTDや科技研の持ち味などをお伺いしました。

オンラインインタビューの様子

柴崎先生インタビュー
柴崎先生インタビュー

科学技術研究所の藤田です。(以下 藤田)本日はインタビューの機会をいただき有難うございます。
ご無沙汰しておりました東京都立産業技術高等専門学校の柴崎です。(以下 柴崎)よろしくお願いします。

電磁波解析ソフトKeyFDTDを10年以上ご使用

藤田 現在(2021年7月1日時点)都立高専は通常の通学体制になっているのでしょうか。
柴崎 そうですね、緊急事態宣言が終了した段階で半分くらいオンラインだったのですが、今は全面登校になっています。
藤田 ということは、研究活動も本格的に再開されていると思います。先生の研究室ではどの様な研究で弊社のソフトをご活用頂いているでしょうか。
柴崎 科技研のKeyFDTDを使い始めたのは平成18年頃です。当時周期構造の導波路解析をやっていまして、その時にFDTD法を使った電磁波解析を行ってました。我々はFDTD法にフロケの定理を適用して1周期分の解析を行って結果を導出していました。それに加えて設計に落とし込むときに実験と有限の周期構造をシミュレートするためにKeyFDTDの使用を始めました。
藤田 なるほど。先生の研究室では周波数フィルタを取り上げることがあると伺っていますが、その一環ということですね。

マイクロ波の受動回路分野での研究で活用

柴崎 基本的にはマイクロ波の受動回路という分野で、導波管の回路やストリップラインの研究をやっております。最初に手を付けたときにはフロケの定理をストリップラインの研究で応用している別の研究者がいて、構造が2次元または3次元になる場合の研究に展開するためにKeyFDTDを採用したという経緯です。
藤田 長く使っていただいて結果等に関して先生にご教示いただいた事もあり感謝しております。研究で使用していただいた中で学生さんや先生のKeyFDTDに対する評判はいかがでしょう。
柴崎 一番最初に使った学生は自分でもプログラムを書いて、KeyFDTDと比較しながら研究を進めて「具体的なところに手が届きやすい」というコメントがありました。また希望を出すとカスタマイズ可能な点が学生にとって高評価でした。また円盤の電磁場分布等の研究でもカスタマイズした機能などが好評でした。

先生から見た科技研の魅力は…

藤田 弊社技術顧問の田辺からもユーザー様のご要望をお伺いすることはとても重要と指摘されておりまして、この点は方向性に間違いなかったと技術者として励まされた気持ちです。先生から見たかぎけんの魅力というか良い点についてお伺いしたいのですが。
柴崎 大会社ではないですがフットワークよく色々な業務に対応してもらえることでしょうか。ソフトのカスタマイズなども相談に応じていただいたこともありますし。
藤田 有難うございます。業務といえば弊社は今現在、優秀な学生を募集しておりまして先生の目から見て優秀な学生を是非ご紹介いただければと思います。
柴崎 新規募集されているのは知っていたのですが、優秀な学生となると…簡単ではないですよね(笑)。実は私が就職担当をやっておりました時に最初に募集が来たという縁でもありますが…。
藤田 是非、今後ともよろしくお願いいたします。引き続き柴崎研究室でKeyFDTDをご活用いただき研究を進展させていただければとても嬉しいです。本日はインタビューのお時間をいただき有難うございました。

インタビューの感想

上の画像保存時にはマスクをとって頂きましたがインタビュー中は常にマスク着用で学内でのマスク着用が徹底されている様子が伺われました。柴崎先生には10年来ソフトウェアを使用し、幅広い分野の研究発表でご活用いただいています。科技研にとってはユーザーであると同時にソフトウェアの機能実装や解析結果などについて重要な教示を頂ける文字通り先生の立場です。これからもユーザーの声を取り入れながらソフトウェア開発を進めていこうという気持ちになるインタビューでした。

インタビュアー・文責 藤田明希