アリストロキア・サルバドレンシス
今回は花の形が変わっている植物をご紹介します。初めて見るとかなり衝撃的です。
アリストロキア・サルバドレンシス(Aristolochia salvadrensis)
まるでスターウォーズに登場したダースベーダーのマスクのような花を咲かせます。
このアリストロキア・サルバドレンシスは、エルサルバドル等の中米に自生するウマノスズクサ科ウマノスズクサ属(Aristolochia属)の常緑小低木です。地面に沿って花茎を伸ばし、花径5cm程の濃い赤褐色をした不思議な花を1個づつ付けます。各花は1週間ほど咲き続けます。花のように見えているものは、実際には、花ではなく、萼(がく)です。花弁は退化してしまいました。ウマノスズクサ属、(英語では、アリストロキア属)の植物の中では、パイプカズラ(A. elegans)が有名ですが、このサルバドレンシスなど以下の3つが希少品種として知られます。
●アリストロキア属の希少な3品種
A.salvadorensis(アリストロキア・サルバドレンシス):花の感じはダースベーダー似。花色は濃赤褐色で外側は白い網目状。 花径:4~5cm
A.arborea(アリストロキア・アルボレア):花色は濃赤褐色で一部、口元(下部)が白い舌状。 花径:7cm
A.tricaudata(アリストロキア・トリカウダタ):花下部から紐状の3本の萼が伸びる 花色は濃赤褐色。花長:10cm
アリストロキア属の植物には、アリストロキア酸が含まれており摂取すると腎毒や発ガンの恐れがあります。