イラストで見る!「紫式部と小紫の違い」
写真だけでは分からない特徴をイラストで見る!
植物をイラストで描き分けました。今回のテーマは、「ムラサキシキブとコムラサキ」
「ムラサキシキブとコムラサキの違い」
ムラサキシキブ(紫式部、学名:Callicarpa japonica)と、コムラサキ(小紫、学名:Callicarpa dichotoma)は、植物界被子植物真正双子葉類シソ目クマツヅラ科ムラサキシキブ属と同課同属で品種だけが異なります。両者の違いを以下にまとめました。
●ムラサキシキブとコムラサキの違い
◆果実の付き方:ムラサキシキブは比較的疎らに付きますがコムラサキは果実が密集して付きます。
◆葉柄と花柄の付く位置:ムラサキシキブは近接していますが、コムラサキは少し離れて出ます。
◆葉の鋸歯:ムラサキシキブは全葉に鋸歯がありますが、コムラサキは上半分にしかありません。
◆樹高:ムラサキシキブの方が高い(3〜4m)、コムラサキの方が低い(2〜3m)です。
◆枝垂れ:ムラサキシキブは枝垂れませんが、コムラサキは枝垂れます。
◆生息分布:ムラサキシキブは山野の林に自生し、コムラサキは家庭の庭先に植栽されています。
通常、家庭の庭で見られムラサキシキブと呼んでいるものは、実際には、コムラサキであることが多いです。コムラサキの白色品種に、シロミノコムラサキ(白実の小紫)があり、一方、ムラサキシキブ(紫式部、学名:Callicarpa japonica)にも白色品種がありシロシキブ(白式部、学名:Callicarpa japonica f. albibacca ) と呼ばれます。
イラスト by 中嶋有紀@かぎけん
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かぎけんイラスト、
ムラサキシキブ(紫式部、学名:Callicarpa japonica)、
コムラサキ(小紫、学名:Callicarpa dichotoma)、
白色品種
白式部、学名:Callicarpa japonica f. albibacca ) 。
シロミノコムラサキ(白実の小紫)