モスアイ構造
モスアイ構造は表面に付与したナノサイズの凹凸によって光の反射を抑えることを目的とした技術です。
液晶画面の表面にモスアイ構造を付与し、光の反射を低減することが考えられ、実際に液晶テレビに使用した商品が2014年に発売されました。ただし、モスアイ構造は非常に脆く、汚れに弱い欠点がありました。
しかし、2017年に東京理科大学とオーテックス株式会社の開発グループが強度と防汚性に優れたモスアイ構造の作成方法を開発しました[1]。汚れに強い材質で、スチールウールでこすってもモスアイ構造が壊れないそうです。
この技術が普及されれば耐久性の問題で使用されなかったタッチパネルやテレビなどいたるところで液晶画面でモスアイ構造が見られるようになるかもしれません。
[1] http://www.tus.ac.jp/today/20170808012.pdf