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電磁波解析

KeyFDTDに追加されたSAR出力機能について

5月18日のアップデートでKeyFDTDにSAR(Specific Absorption Rate:比吸収率)の出力機能が追加されました。

SARはある物質が電磁波をどの程度吸収するかを表す値です。
携帯などから発生した電磁波を人体組織がどの程度吸収するか計測する試験でよく用いられます。

携帯ではなく電子レンジのような電磁波の出力の高いものを想定すると、SARの高さは電磁波エネルギーの吸収しやすさ、つまり加熱のされやすさを表します。
解析事例(リンク)では蒸留水と海水を2.45GHz、5.8GHzで加熱シミュレーションし、SAR分布を加熱量分布として比較しています。
蒸留水は2.45GHzと5.8GHzで加熱分布が異なりますが海水はほぼ同じであることがわかりました。

SARを計算するには物質の誘電率に加え誘電損率を把握している必要がありますが、そこで誘電率DBです。
誘電率DBには誘電率、誘電損率どちらも記載しています。
マイクロ波加熱シミュレーションを取り扱う際は是非KeyFDTDをご検討ください。

 

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