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スターラーの効果検証

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Abstract

電磁波解析ソフトKeyFDTDを使用して、電子レンジの加熱均一性評価を行なうためのシミュレーションを行いました。ここでは、概略の紹介にとどめますが、ご興味のある方は、科学技術研究所書第2号WEB版(無償)「電子レンジの加熱均一性評価」に詳しい説明がありますのでご参照ください。


解析モデルと条件

スターラーのある電子レンジでトマトの肉詰めを加熱する解析モデルの概略を示します。

スターラーのある場合の電子レンジの解析モデル
Fig.1 スターラーのある場合の電子レンジの解析モデル

解析結果(θ = 22.5[°]、337.5[°])

加熱量の標準偏差は各回転角中、最も小さい値となっており加熱しやすくムラも少ないことが確認できます。

電子レンジの解析結果(電界解析)θ=22.5[°]
Fig.2 電子レンジの解析結果(電界解析)θ=22.5[°]

しかし、回転を考慮して時間的な平均を求めた点線と比較した場合、加熱量では回転角22.5[°]、337.5[°]の場合が大きいものの、 加熱量の標準偏差はスターラーの回転を考慮した方が小さく、均一加熱に近づいています。
従って、このケースではスターラーは加熱効率を犠牲にして加熱の均一性を図っているものといえます。

スターラーの回転角と無次元化加熱量標準偏差
Fig.3 スターラーの回転角と無次元化加熱量標準偏差

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