ガクアジサイ「伊豆の踊子」

ガクアジサイ「伊豆の踊子」
ガクアジサイ「伊豆の踊子」

アジサイ「伊豆の踊子」は両性花の周りにやや乱れて装飾花が着く美しいガクアジサイです。花は八重の花弁の先が細くなって縁どられているのが特徴的です。写真の株は挿し木で増やしている過程で小さいですが地植えすると大きく育ちます。

苗木販売などのサイトを見てみると明らかに花の特徴が異なるアジサイが「伊豆の踊子」として掲載されていることがあります。個体差なのか別種に同じ名前がついたのかは不明ですが、この写真は静岡県伊東市の伊豆海洋公園で撮影したのでまず間違いないと思います。

ガクアジサイ「伊豆の踊子」
ガクアジサイ「伊豆の踊子」

「伊豆の踊子」は川端康成の小説が有名ですが、この小説の中では城ヶ崎海岸は出てこず伊豆半島のもう少し南の山中、天城峠から始まったと思います。天城峠には川端康成の文学碑もあるようですが残念ながら未取材です。

天城峠といえば石川さゆりさんの「天城越え」も思い出されます。それにしても同じ天城峠の縁がある作品というのに登場する人物の人物像が全然異なるのも面白いですね。

首都圏と伊豆半島を結ぶ在来線特急は「踊り子」号。最近(2021年3月)使用している車両が新しくなったことが話題に上っていました。…アジサイからかなり脱線してしまいました。