「城ケ崎」は両性花の周りにややまばらに数枚の花弁の先がややとがった装飾花をつけるガクアジサイです。まばらに着くと書きましたが上の写真の装飾花は多い方で、数輪しかつけない花房もあります。花房による差が比較的大きく、両性花が目立つものや装飾花が多いものなどそれぞれの個性が楽しめる品種です。やや野趣を感じさせるのはこの品種が原種に近いからかもしれません。
下の写真で見てわかる通り、地植えにするとかなり大きくなります。鉢植えが人気の品種です。
城ケ崎と城崎と城ヶ島は似てますよね。でも全然別の場所です。共通点は海に近いということくらいです。
大室山が噴火した時の溶岩ででき、磯の地形が特徴的な城ケ崎海岸は静岡県の伊豆半島東岸にあります。志賀直哉の小説「城の崎にて」の舞台となる城崎は兵庫県の日本海側にあり温泉が有名な場所です。童謡「城ヶ島の雨」で歌われ有名な城ヶ島は神奈川県の三浦半島と城ヶ島大橋で結ばれた島です。
翻ってガクアジサイ「城ケ崎」。この花を城ヶ崎海岸にある伊豆海洋公園で撮影するというのも何かの縁を感じました。アジサイの自生地は房総半島、三浦半島、伊豆半島、足摺岬、南硫黄島、北硫黄島(以上 Wikipedia情報)とされていてその中でも伊豆半島は大規模な自生地です。