「菊咲き七段花」はやや細く先のとがらない花弁を3~4重ついた装飾花と小さい両性花を咲かせるガクアジサイです。ヤマアジサイに七段花という種類もありますが葉の形や装飾花が満開になった後でも両性花が残っているところからこのサイトでは「菊咲き七段花」はガクアジサイに分類しました。
インターネットを調べてみましたが苗の販売サイトを見つけることができませんでした。残念ながらやや入手困難な種類なのかもしれません。非常に端正な装飾花を咲かせ花房の形も整っているので好みの種類です。
割と入手できそうなのが七段花です。装飾花の形は似ていますが七段花の方が葉が小さくまた装飾花が満開の時期には両性花がほとんど落ちてしまっているという違いがあります。七段花はシーボルトの「日本植物誌」で取り上げられているのですが一時は国内での所在が分からなくなってしまったことがあり1959年に兵庫県の六甲山で咲いているのが再発見されたそうです。
翻って菊咲き七段花。「菊咲き」はごく薄く色づいていますがほぼ白の細めの花弁が3~4重に咲くことからかと思われます。七段花も菊咲き七段花も7段は咲いていないのは共通です。葉や両性花の特徴を考えると種類としては近いわけではないと想像していますが、詳しいことは分かりません。