天上天下唯我独尊

お釈迦様(仏陀)ことガウタマ・シッタルーダが生まれた時に7歩歩いて片方の手を天に伸ばして言ったとされる言葉です。日本語に書き下すと「天上天下、ただ(唯)我独りを尊しとなす。」

一見すると傲慢ですし、そもそもサバンナの野生の草食動物じゃあるまいし生まれてすぐ歩くわけないだろ!とか思ってしまいます。それに生まれたばかりの赤子の手を伸ばしても頭の上まで届かないよね、とか愚にもつかないことを考えてしまいます。

が、考えが変わりました。生れ落ちてすぐ、それもお乳をもらう前じゃないと言える言葉じゃないですね。お乳をもらってからこんなことを言っても説得力がありません。さっきまでお乳もらってた奴が偉そうなこと言うなってね。だからこそ生まれた瞬間にいう必要があったのでしょう。それに実際、人の赤ちゃんの感覚は文字通り「天上天下唯我独尊」。自分の感覚が世の中のすべてです。

成人と呼ばれる年になっても唯我独尊の人たちが増えているように思える昨今。お乳や食べ物を貰わずに、誰かの世話や教え、薫陶を受けずに育ってきた人なんて誰一人いません。それも分からない赤ちゃんマインドなのかな?このポストタイトルを当初間違って「天井…」で数分公開していました。「天井…」までならみんな言えるかもって指摘されて全く納得しました。けど、同じ屋根の下にいたくないです。

写真は天を指すというより海を指している犬吠埼灯台の影。灯台そのものは天を指していますがそれでは芸がありませんから一ひねり。

犬吠埼灯台からの風景はこちらにまとめています。こちらもご覧いただければ幸い。

犬吠埼灯台の影
犬吠埼灯台の影