甲府盆地で富士山は当たり前かもしれませんが
高知県出身の科学技術部長にとっては富士山が見える風景というのは中々感動します。高知県には海も川も山もありますが、「これ」といって目立つ山はありません。石鎚山や剣山は有名ですが山体を見て「すごいなあ」と思わせるように目立ちません。
やはり日本一の山、富士山。見間違えようのない単独峰はやはり見て感動します。が、地元の人にとっては日常の風景。写真を撮影していると、「この人なんでこんなところの写真撮っているのだろう?」というような表情で見られてしまいました。
観光地ではない場所に旅に行くというのはそうしたものでしょう。地元の人の日常が自分にとっての非日常であるという体験です。それを少し長いスパンで滞在すると旅ではなくて引っ越しです。
そういえば奥の細道で有名な松尾芭蕉はあちこち引越ししたことでも有名です。日常を過ごしているだけではあれだけの句を詠むことが出来なかったのかもしれません。詩、俳句、短歌など非日常に身を置いたときの心の動きがその種になるのでしょう。
不図、科学技術部長らしくもないことを考えてしまいました。
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