5Gへの移行を促す陰謀では…なかった
科学技術部長、個人用には4Gのwifiを自宅+外出先で使用してます。自宅では常時電源につないでハイパフォーマンスと称するモードで使用していましたが、最近受信を示すアンテナが1~2本しか立たず通信が不安定になっていました。5Gへの移行を促すために4Gの信号弱くしているのではないかと思わず疑ってしまいましたが、結果的にはそうではありませんでした。原因をおよそのところまで突き止めて問題解決したのでその顛末をご紹介します。
基本的なところを試してみる
電源を抜いてみたり、再起動や電源を完全に落としてからしばらくして再起動するなどの基本的なことは試してみましたが全く効果なし。
周波数帯を変更してみる
事情があって通常は2.4GHz帯を使用していますが確認のために5GHz帯に変更してみます。が、状況変わらずアンテナ1本です。
花のそばに置いてみる
デスクを置いている部屋の窓際に移動してもダメでしたが、キッチン窓際のフラワーアレンジメントの近くに置くとアンテナ4本に!お花効果か?そんなわけありません。問題は一応解決しましたが原因を調べます。
電源+屋内配線が原因と思われる
しかしその花のそば電源のケーブルが届きません。届くところまで持ってくるとだんだん受信状況が悪くなり。電源をつなぐとどこにおいてもダメな模様。どうやら屋内電源のノイズが原因か?試しに電源を抜いた状態で照明のスイッチに近づけていくだけで受信状況が悪くなっていきます。また電源から引っ張ってきた延長コードに近づけるだけでも受信状況が悪くなります。
結論としては屋内電源のノイズが原因のようです。更にその原因を調べるべくエアコンoff、冷蔵庫off、照明offしてみましたがどれも改善には至りませんでした。それで改善しても通常そうするわけにはいかないのですが…。どうやら電柱から科学技術部長の自宅に来ている電源か屋内配線に問題があるようです。特に最近急に状況が悪くなったので屋内配線の経年劣化でどこかの接触不良や断線間近とかの可能性がありますが自身では対応できません。
というわけで、屋内配線で問題が起こらないことを祈りつつ、定期的に充電しながらお花の近くに置いて使用することにします。
鉄筋コンクリート造+Low-Eガラスはご注意
鉄筋コンクリートは鉄筋の影響で電波が透過しにくい特徴があります。商用ビルなどではそれを考慮して建物内で電波を飛ばす工夫がされますが、住宅では注意が必要です。更に省エネ性を考慮してLow-Eガラスを採用する場合は慎重な考慮と設計が必要です。通常のガラスは電波が透過できますが、金属ナノ粒子を使用したLow-Eガラスはほとんど電波を反射します。
最近の研究成果(「東大、高い可視・電波透過性をあわせ持つフレキシブルな透明反射遮熱フィルムを開発」日本経済新聞HP)では金属ナノ粒子ではなく金属酸化物ナノ粒子を使用して赤外線を遮断し、光と電波を透過させる構造を作ることができるようになったとか…科学技術部長が少し携わった研究なのでご紹介。
ピンバック: wifiの速度が改善/回復した - 科学技術部長は休憩中