仕事は金の為ならず
なぜ仕事をしているかといえば、その大きな理由の一つは収入でありお金のためです。とはいえ、経済的に働く必要がない人でも働いている人はたくさんいます。それは「人の為になりたい」、「面白いことをしたい」、「世の中に自分の生きた跡を残したい」とかそういったことも理由になり得ます。
最近、退職した人たちの仕事を引き継いで内容を確認することが多いです。そうすると「とりあえず動けばいいや」、「改良できるけど面倒だから放っておこう」、「出来ないことにしておこう」という意識が仕事の内容に明確に見えることがあります。収入のために働いているのだから、とりあえず「OKを貰う」や「合格」さえしてしまえば能力は出し惜しみした方が要領や効率が良いと考えたのでしょうか。とはいえ表面化することが無いと思っていても「やっつけ仕事はやっつけられる」の名言がある通りいつかは露見します。
これは、経歴、能力、年齢に関係ないようです。能力が高い人の手抜きもあれば能力以上の成果を出そうと努力したものもあります。が、前者の方がはるかに多い。仕事の動機が収入だけとすれば、収入が固定されていれば仕事もそれなりになってしまうのでしょう。あるいは収入の伸びが期待ほどでなかったのか…。能力や才能を評価していた人たちの本音が見えるようで、残念でもあり、そうしたことに気づかなかった自分の不明を恨んだりしたくなります。
勿論、科学技術部長も収入は大切です。なくて大丈夫というような資産はありません。が、仕事に対する動機は収入だけではないです。世の中のためになっている実感や「ありがとう」って感謝されるときの心の温まり方は収入に関わらず大きなものです。もう一つ、同じ仕事をするのなら10年後の自分に恥ずかしくないようにしたいとも思うのです。手抜き仕事で都合よく収入を得た自分が許せなくなりそうなので。でも、割の良い仕事は歓迎です、全力で取り組みます。
写真は7年前に熊本に出張した際の飛行機から撮影した雲仙普賢岳。この時の仕事も大変でしたが、恥ずかしい仕事はしなかったと思ってます。そんな科学技術部長のいる科学技術部は一緒に働いてくれる人募集中です。