撮影協力:旭山動物園
答え:ジェンツーペンギン
ジェンツーペンギン(Gentoo Penguin)は、南半球に生息するペンギン目ペンギン科アデリーペンギン属ジェンツーペンギン種のペンギンです。 ペンギンの仲間では中型で、同属にはアデリーペンギンやヒゲペンギンがいます。
目と目を結ぶ頭部に白い横帯があり、白いヘッドフォンをしているようです。 この白帯が異教徒のターバンを連想させたため、学名の一部がポルトガル語で異教徒を意味するGentooとなりました。 他に、嘴の両側面が黄~橙をしており、尾羽が長いのも特徴です。
ペンギンは空を飛べない海鳥ですが、抵抗の少ない流線型の体形とヒレのような翼を使って海中を自由に泳ぐことができます。 特に、ジェンツーペンギンは泳ぐ速度が35Km/h(時速35キロメートル)と、ペンギンの中では最も早く魚と見間違うほどの速さで泳ぎます。 この早く泳ぐ能力と瞬時に方向転換できる能力は食べ物のオキアミや魚を捕ったり敵から逃げるのに役立ちます。
一般名:ジェンツーペンギン(Gentoo Penguin) 学名:Pygoscelis papua 分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門鳥綱ペンギン目ペンギン科アデリーペンギン属ジェンツーペンギン種 別名:オンジュンペンギン(温順 Penguin)
生息分布:フォークランド諸島などの南極周辺の海域 環境:海 全長:80~90cm(雄の方が若干大きい) 体重:約5Kg 体形:流線型、大きさ:中型 性格:温厚(温順)で、好奇心旺盛 成鳥の体色:羽毛で覆われ、頭と背中が黒、腹は白、足は黄~橙、虹彩は茶色 雛鳥の体色:綿毛で覆われ、頭と背中が茶色、腹は白 食性:オキアミや魚などの肉食性 天敵:オオトウゾクカモメ、ミマミオオセグロカモメ等の鳥類や、 ミナミゾウアザラシやヒョウアザラシ、シャチなどの海獣 繁殖方法:卵生 一度に雌が産む卵数:2個 営巣の役目:雄 産卵場所:草、小石等を積んだ巣窟 孵化機関:1ヶ月 抱卵・給餌:親鳥が行う 成長までの期間:巣で最初の1ヶ月、クレイシで3ヶ月ほど過ごす 特徴:ペンギンの中で最も速く泳ぐ35Km/h、目と目の間に白斑、嘴の両側面が黄~橙、尾羽が長い
備考:準絶滅危惧種、同属には他にアデリーペンギン、ヒゲペンギンがいる。