撮影協力:町営真鶴魚座
答え:イシダイ(石鯛)
芸能人と同様、石鯛は歯が命です。
イシダイ(石鯛)は、日本各地の岩礁に生息するスズキ目イシダイ科イシダイ属の大型の海水魚です。身体は平たく、体高は高いです。歯と歯茎が上下毎に石灰質層で接合されたニッパーのように鋭く、貝殻でも噛み切ってしまいます。 歯と歯茎は口元の皮(人間の唇相当の場所)を捲ると露出しますが、鳥のような嘴形をしているので、英名では、Striped beakfish、縞々した(Striped)、嘴のある魚(beakfish)と呼ばれます。幼魚は、白地に7本の黒横帯、若魚は薄紫地に黒横帯があるので、シマダイ(縞鯛)とも呼ばれます。 成魚は縞模様が消えて灰黒色となり、口の周りが黒くなるのでクチグロ(口黒)とも呼ばれます。 成魚の柄が違うのは、一説によると雄の縄張り意識が強く、例え自分の子であっても同じ姿形だと敵と見做し食べてしまうのでそれを避けるためと言われます。 石鯛は高級魚と言われる上品な白身魚で刺身、寿司、洗い、煮付け、ソティなどにして食べます。 食味は若魚が美味しいとされるので、釣って直ぐ姿造りにして食べましたが、確かに美味しかったです。 これが釣り師の特権でしょうか。 同科同属の魚に、クチジロ(口白)とも呼ばれるイシガキダイ(石垣鯛) がいます。
●イシダイ(石鯛)とイシガキダイ(石垣鯛)の見分け方
イシダイ(石鯛)とイシガキダイ(石垣鯛)は、イシダイ属に属します。 幼魚の時は体表に、イシガキダイには豹紋柄、イシダイには白黒の縦縞があり簡単に見分けられますが、老成すると、雄はどちらも模様が消えて暗灰褐色となり見分け難くなります。その時は、口の周囲の色を見て判断します。イシガキダイは白くなり、イシダイは黒くなるので判別できます。それぞれ、クチジロ(口白)、クチグロ(口黒)と呼ばれます。
一般名:イシダイ(石鯛)、学名:Oplegnathus fasciatus、分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門条鰭綱棘鰭上目スズキ目スズキ亜目イシダイ科イシダイ属イシダイ種、別名:クチグロ「(成魚)、シマダイ(幼魚、若魚)、Striped beakfish、生息分布:日本各地 環境:沿岸の岩礁域、体長:30~40cm、体重:1~1.5kg、体形:平べったく(側扁)、体高が高い、体色:白地に7本の黒横帯(幼魚)→薄紫地に黒横帯(成魚)→全身灰黒色(成魚)、産卵期:4~7月 旬:4月~