文・写真:柳下瑞穂 かぎけん出版
下記に目次を載せます。順番に読んでも、面白そうなものを選んで読んでも、各ページ独立なので自由にお楽しみ頂けます。
目 次
はじめに
動植物園や水族館巡り、旅行、釣行が好きで写真をたくさん撮っています。撮り溜めた写真を整理していると、展示されていた動物が死亡したり、他の動物園に移ったりで同じ個体でないことに気付きます。例えば、以前いたのが太郎君で現在いるのは次郎君というように同じ種でも別の個体になっていることが往々にしてあります。飼育員であれば個体を識別できるでしょうが、私のような素人には皆同じように見えてしまいます。
彼らについて調べて行くと野生下における生活環境の悪化や密漁により絶滅寸前に追いやられ正にこの瞬間にも地球上から消え去ろうとしている種の多いことに気付かされます。動物園などではそれら絶滅危惧種を後世に残す取り組みを既に手がけており園内で繁殖させた子を故郷に返している園もあります。
1つの種は食物連鎖や相互依存によって複雑に他の種と関わっています。ある種が絶滅すると別の種も影響を受けて、それが複雑に連鎖して自然界全体の調和が乱れ生態系が崩壊し、ひいては地球上の全ての生命に危機が及ぶのではと危惧されています。
しかし、それ以上に私達を和ませてくれる個々の種が消え去ることはとても悲しいことです。彼らを守るために自分に出来ることを考えてたどりついたのは、一人でも多くの方に我等が愛すべき動物達に関心を持って貰うように行動することです。
文章の上手な人は文章で、絵の上手な人は絵で、漫画の上手な人は漫画で思いの丈を表現するでしょうが、あいにくこれらの才に恵まれない私にどのような表現方法があるかを考えて生まれたのが、この「ワイは誰でっしゃろ?」でした。それがどのような表現方法かをまとめると次の通りです。
①4コマ漫画を理想とする。マンガが持つ圧倒的な情報量の多さと分かりやすさは読者層を選びません。その中でも「4コマ漫画」は簡潔で誰にでも理解されやすい。
②「写真」を中心に話を展開すること。
③知的好奇心を刺激する「クイズ形式」とすること。
④「読み切り型短編」とすること。
⑤全編に渡り「動物を尊敬し尊重」すること。
⑥ユーモアを忘れないこと。
⑦台詞は「大阪弁」をアレンジしたような言葉つかいとすること。
標準語では硬過ぎるので、より柔らかい言葉遣いが望ましい。
⑧文字は台詞に合ったイメージで「丸文字系フォント」とすること
⑨クイズの「答え」と共に「動物データ」も記載すること、等。
動物自身が喋っている訳ではありませんが、写真から浮かぶ自分なりのイメージを元に短いストーリー仕立てとしました。各編は、「労わり」や「自慢」、「不条理」、「無常」、「幸せ」など様々です。著者と読者でイメージが異なるシーンがある場合にはご自分の感覚に最も合った台詞に入れ替えてお楽しみください。本書の目的は、お1人でも多くの方に動物の魅力を知って頂き、彼らをより身近な存在と感じて頂くこと、そして皆様を現実の世界から豊かな空想(想像)の世界にお連れすることにあるのですから。
本編では、私達人間と同じ哺乳類、いわゆる、「動物界脊索動物門脊椎動物亜門哺乳網綱」の動物の一部を取り上げました。今回取り上げられなかった動物や未刊の魚類や鳥類、爬虫類、両生類、植物(農作物)については別の機会に出版し「ワイは誰でっしゃろ?」をシリーズ化したいと思います。
最近は女性を中心にデジカメ、特にデジカメ一眼レフがブームになっています。皆様も撮影した写真を整理してご自身のオリジナル・ストーリーを作られてみてはいかがでしょうか。ブログで公開されても面白いと思います。
2011年(平成23年) 初夏
かぎけん出版 柳下 瑞穂
書籍「ワイは誰でっしゃろ? 」のWEB化
書籍「ワイは誰でっしゃろ?①動物編-哺乳類1」WEB版無料公開のお知らせいつも、株式会社科学技術研究所 並びに かぎけん出版をご愛顧頂き、誠にありがとうございます。お陰様で、かぎけん出版より発刊した書籍「ワイは誰でっしゃろ?①動物編-哺乳類1」(略称:ワイ誰)は、本年、出版後10年を経過いたしました。多くのご購読者様に励ましのお言葉を頂きました。ここに厚く御礼申し上げます。また、これを機会にワイ誰①をWEBに無料公開することにいたします。より多くの方に楽しんで頂ければ幸いでです。今後のかぎけん出版の予定としては、ワイ誰「魚編」web版を考えております。
どうぞ楽しみにお待ちください。
2021年12月13日 柳下瑞穂
本書の使い方
「①ワイは誰でっしゃろ? 動物編―哺乳類1」は、科学技術研究所のホームページで連載中の人気クイズコーナーから生まれた動物写真を使った4コマ漫画風短編集です。各編独立した読み切り型の短編(ショートショート)から構成されます。各編は4ページ(中には6ページものも)で構成され、どの編からでもお読み頂けます。各編の1ページ目にいる動物の写真を見て動物の名前を当てて頂きます。答えとその動物に関するデータは各4ページ目にあります。各2~3ページ目にはその動物に関連した楽しい短編が書かれています。平易な言葉、というより大阪弁をアレンジした怪しい言葉で書かれています。本書は、老若男女にかかわらずどなた様にもお楽しみ頂ける内容となっています。特に、動物やクイズ、短編小説、カメラの愛好家にお奨めします。どのようにもお読み頂けますが、以下が最も一般的な読み方となるでしょう。短編は全部で30編からなり各編独立でページ構成は共通しています。
1.クイズ形式なので、各編1ページ目にある「ワイは誰でっしゃろ?」の題字下にいる動物名を当てるのが質問となります。一葉の写真で分かれば、各4ページ目(場合によっては6、8ページ目)まで読み飛ばして答えを確認してください。
2.各編2~3ページ(場合によっては、各2~5ページか2~7ページ)にその動物の写真を使った4コマ漫画風の短編がありますので、内容をお楽しみ頂きながら、別の角度から撮られた写真を参考に動物名を確定してください。
3.各編4ページ目(場合によっては、各6、8ページ目)に答えとその動物に関するデータがあります。注)生物の分類学上の名前は今後、科学の進歩により変わる場合があります。ご了承ください。
さあ、あなたは何問当たるかな?
それでは、早速トライしてみましょう!