撮影協力:のとじま水族館
ワイの正体は…
答え:アザラシ(海豹)
大正解はゴマフアザラシ。
ショートショート「行動展示」:旭山動物園が水中に縦型トンネルを据えたアザラシ館を建設しアザラシがそこを楽しそうに通通する姿が日本中を沸かせました。これまで全く例を見ない画期的な「行動展示」はその後あっと いう間に日本中の動物園の展示方法を変える原動力となりました。
ゴマフアザラシ(胡麻斑海豹) は、哺乳綱ネコ目アザラシ科ゴマフアザラシ属の中型海生哺乳類です。流氷と共に移動しますが中には半島や湖に留まるものもいます。 全国の水族館で必ずと言って良いほど飼育されているポピュラーなアザラシです。雄は雌よりやや体が大きい。背中は濃灰褐色地に黒斑があり(これが名前の由来)、腹側は薄灰色の無地です。泳ぎは達者ですが、陸上で歩くのは苦手です。雌は氷上で白い新生児を1 子出産します。白いことで外敵から身を守る保護色となります。同じアザラシ科ゴマフアザラシ属の仲間で似たているものにゼニガタアザラシ(銭形海豹)がいます。両者の違いはゴマフアザラシが氷上で白い新生児を出産するのに対し、ゼニガタアザラシは岩場で黒い(しかも成体と同じ銭形模様付きの)新生児を出産します。ゴマフアザラシの新生児の白い毛は2 週間ほどで抜け、その後は親と同じ体色となります。成体の体表は、ゴマフアザラシは濃灰褐色地に黒い小斑点が付いているのに対し、ゼニガタアザラシは白い輪状の斑紋を付いているので見分けられます。 |
一般名:ゴマフアザラシ(胡麻斑海豹) 学名:Phoca largha 分類名:哺乳綱ネコ目(食肉目)アシカ亜目アザラシ科ゴマフアザラシ属 別名:Spotted Seal(スポッテド・シール) 分布域:北方の海の沿岸、オホーツク海やベーリング海、日本海、黄海、太平洋北部等 体長:160~170cm 体重:80~120kg 体色:濃茶灰色地に黒の斑点(背)、薄灰色の無地(腹) 食べ物:サケ(鮭)などの魚や、タコやイカ等の軟体動物、エビ等の甲殻類 繁殖:胎生 社会性:単独 出産場所:氷上 一度に雌が産む子の数:1子 授乳期:2~3 週間 特徴:寒い海に生息するので身体に脂肪を蓄え体温を保つため厚い脂肪層がついておりコロコロと太っている。体表面は固い短い毛で覆われている。幼体は白、成体はブチ模様。耳たぶがなく穴が開いているだけ。後ろ足は後方を向いている。前足と後ろ足はヒレ状 |