撮影協力:東山動物園
答え:ドールシープ
ドールシープ(Dall’s、Sheep、学名:Ovis、dalli)は、アラスカの急峻な山岳地帯に生息するウシ目ウシ科ヤギ属の野生の羊です。 ドールシープには2亜種があり、北部に住む毛の白い基亜種が Ovis dalli(写真)で、 他に南部に住む毛が褐色の亜種 Ovis stonei がいます。
小さな群れで生活し、急な岩山や崖を俊敏に駈けることが得意です。食べ物は草や苔類です。雄には長くて太くカールした立派な角があり、それで群れ内の序列がある程度決まりますが、 繁殖期になると雄は角を突き合うホーニングを行ない序列を決定付けます。 雌にも角がありますが数センチと短いです。 初夏~夏、雌はオオカミやコヨーテなどの外敵から襲われる危険が少ない急峻な崖で1仔出産します。
ドールシープ「ラン丸」君(1998年5月2日-2013年10月13日)
ラン丸は、撮影時点で日本に1頭しかいない貴重なドールシープでした。現在では、既に亡くなっているので。日本にはドールシープは1頭もいないことになります。このようにいつの間にか居なくなる生き物はたくさんいます。日本で見られなくなるだけでなく、種が絶滅に瀕している場合も多いので、保護、繁殖が必要となります。
一般名:ドールシープ(Dall’s、Sheep)、学名:Ovis、dalli、分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門哺乳綱ウシ目ウシ亜目ウシ科ヤギ亜科ヤギ属、別名:ホワイトシープ(White、sheep)、Dall、big、horn(ドールビッグホーン)、Thinhorn、Sheep、Sheep、dalli、、原産地:アラスカやカナダ北西部 環境:乾燥した急峻な山岳地帯、体長:150cm(雄は雌より大きい)、体重:70Kg 角:1m 尾長:10cm 毛色:全身白 角:雌雄共にあり 角長:1m(雄)、数cm(雌)、外敵:オオカミやクマなど、備考:角の年輪から年齢が分かる。