ワイの正体は…
答え：トラ（虎）
大正解はスマトラトラです。
ショートショート「虎の巻き」:虎と言えばド迫力の猛獣というイメージが強いので情けない姿はご愛嬌に映りますが、決める時はキチッと決めておかなければ人気に差し障があるってもんです。トラの人気維持の「虎の巻」は威厳を持ちつつ機敏で素早いスリリングな動作にありそうです。
| スマトラトラ(Sumatra虎)は、スマトラ島(インドネシア)の熱帯雨林にのみ生息する哺乳綱ネコ目ネコ科ヒョウ属トラ種スマトラトラ亜種のトラ(虎)の一亜種です。トラの仲間にはシベリアに生息するアムールトラや、インドに生息するベンガルトラがいますが、このスマトラトラは現存する中では最小です。背側の体色は赤褐～黄土色地に黒い縞模様があり、縞数は他のトラより多く鮮明で、背部以降は2本ずつの束になります。また、頬毛と鬣は黄土色をしており、他の亜種より長く伸びています。腹部は白地に黒い縞模様があります。雄は雌より2～3割体が大きいです。黄色っぽい体色に黒く途切れた縞模様は草むらや藪中で体を隠すカモフラージュの役割を果たします。マーキングで尿を後ろに飛ばします。野生下では鹿や猪などの大型の哺乳動物や、小獣、鳥、魚、昆虫を捕食する肉食性です（動物園では馬肉や鳥肉を与えています）。犬歯(牙)で獲物に咬み付いて引き倒した後、尖った臼歯で骨を咬み砕き肉をそのまま飲み込みます。肉は消化が良いので飲み込んでも健康上の問題はありません。夜行性動物で昼寝て夜行動するため動物園の開園時間中は寝姿を見ることが多くなります。 |
| 一般名：スマトラトラ(Sumatora虎) 学名：Panthera tigris sumatrae 分類名：哺乳綱獣亜網綱ネコ目ネコ亜目ネコ科ヒョウ属トラ種スマトラトラ亜種 別名：Sumatran Tiger(スマトラ・タイガー) 生息分布：スマトラ島 環境：熱帯雨林 体長：140～160cm 体重：約100kg～150kg 尾長：約80cm 体色：赤褐色～黄土色地に黒い縞模様(背側)、白地に黒い縞模様(腹) 社会生活：単独 行動：夜行性 食性：シカやイノシシなどの大型草食動物やウサギやサルなどの小獣、鳥、魚、昆虫などの肉食性 鳴き声：ガオ～ 繁殖方法：胎生 雌が一度に産む子の数：3～4子 性成熟：3～4歳 寿命：15年(野生下)～20年(飼育下) 備考：絶滅危惧種 |
撮影協力：①～④ 上野動物園
