電磁波解析ソフトKeyFDTDが活用された研究成果が発表されました
東京大学 松井裕章 准教授の研究グループが「可視・電波透過性が高い透明反射遮熱フィルム開発」について成果を発表されました。本研究成果は従来の遮熱ガラス(Low-Eガラス)の欠点であった電波透過性が非常に低いという問題を酸化物半導体ナノ粒子の積層薄膜の光学特性を用いることで解決した画期的なものです。電磁波解析ソフトKeyFDTDは積層薄膜の光学シミュレーションで活用されており弊社科学技術部 藤田明希も研究グループの一人として参画しております。
住宅や自動車などの熱的な省エネルギーを目的としたLow-Eガラスは電波透過性の低さゆえに使用範囲が限定されていました。この技術を用いたLow-Eガラスは高い可視光透過性と電波透過性を両立し、これまで使用できなかった場所にも使用できるようになり高い省エネルギー性能を実現します。
SDGsの主旨にもかなう成果であり弊社、科学技術研究所としてもお役に立てましたこと感謝いたします。