Fortranでオブジェクト指向(13)
最終回 Fortranでオブジェクト指向プログラミング
することに意味があるのか
かぎけんブログの掲載に関して運用体系が変更になるかもしれないので
ひとまず「Fortranでオブジェクト指向」は今回で最終回にします。
(もしかしたらならないかも知れませんが)
そもそもFortranでオブジェクト指向プログラミング(OOP)をする
必要があるのかという素朴な疑問はあると思います。
計算用途のOOPならC++の方が機能的には優れている面が多いです。
もし0から計算用のプログラムを作成することが前提で、
FortranとC++両方の知識がある方ならC++で作成されるのも良いと思います。
とはいえ私が敢えてFortranで未だにプログラミングしているのにも理由があります。
勿論「慣れている」からという理由も大きいですが、
・C++よりもFortranの方が「高水準言語」なのでデバッグしやすい
(ここでの高水準はプログラミング概念のです。)
・複素数が標準で使える
・過去のFORTRANプログラムのアルゴリズムを移植しやすい
などの理由もあります。
特に過去のFORTRANプログラムのアルゴリズムをOOPで移植すると
非常にメンテナンス性の良い新しい資産を構築できます。
というわけで、
・Fortran及びFORTRANの知識を持っていて
・過去資産をFORTRANで持っていて
・過去資産を未来でも活用したい
方は是非Fortranでオブジェクト指向プログラミングに取り組んでください。
繰り返しますが「非常にメンテナンス性の良い新しい資産」を構築できます。
それではまた機会がありましたら。