かぎけんでは園芸施設に関する熱流体解析パッケージの開発に2010年頃から注力しています。きっかけは植物工場を運営する大学からの依頼でしたが、その依頼業務が完了した後も地道に開発を続けています。なぜかと言えば人類が宇宙に進出するのに必須の技術になる可能性が高いからです。

もちろん宇宙進出の本家米国NASAでも研究が進んでいます。国際宇宙ステーション内では様々な植物の栽培が試みられていて、非常に興味深い研究成果も報告されています。地上と宇宙ステーションの環境で特に異なる重力の影響は様々な観点から研究されています。

分かりやすいところでは発芽時の動きについては植物の種類によっては種の向きを固定することが出来ず、発芽率が下がるなどの研究結果も報告されています。今日紹介する動画では植物が宇宙ステーションの微重力下では自分で遺伝子を組み替えて育っているとのこと。自分で遺伝子組み換え作物になるのは驚きと共に植物の強かさに感心します。

先日紹介したスペースXのイーロンマスク氏は今世紀中には火星旅行が可能になるとコメントしています。宇宙技術的なことよりも、登場する人々の食料をどのように確保するかが大きなカギを握っていると私は考えます。

ニュース元　NASA
NASA　Home
ScienceCasts: Space Gardening(YouTube　Movie )