「海中訓練」といって連想するものはどのようなものでしょうか。海上保安学校での潜水訓練のようなものや、あるいはダイビングのようにバディとの連携を重視するようなものなどでしょうか。

今日取り上げるのは潜ることが目的なのではなく、潜った時の浮力を活かした疑似微重力環境を利用した訓練です。米国NASAは宇宙飛行士が宇宙空間で活動するときの訓練の一環として海中での訓練を取り入れています。

その訓練の様子を収めた動画がNationalGeographicで取り上げられています。この中で印象的なのは勿論訓練なので実施している本人の訓練も重要なのですが、微重力下において人の遺伝子がどのように変化するかも研究対象になっています。つまり、人が重力がない宇宙空間に進出する際にその遺伝子がどのように変化するかシミュレーションしているのです。

遠大な目標への一歩なのですが、実際の画像は何というかユーモラスです。宇宙服っぽい潜水服に身を固めた訓練者が魚が泳ぎ、サンゴが揺れる中、宇宙空間での行動を想定した訓練を行っているギャップが楽しい動画です。3分弱の動画ですので休憩がてら眺めるのも良いのではないでしょうか。

ニュース元　National Geographic (NASA)
DEEP SEA TRAINING