養殖カメレオン(2017年7月3日 藤田明希)
カメレオンの原産地はどこかご存知でしょうか。Wikipediaによると「アフリカ大陸、ユーラシア大陸南西部、コモロ、スリランカ、セーシェル(トラフカメレオン)、マダガスカル」とのことです。本来南北アメリカ大陸には分布していません。
ところが、北米のフロリダでは当初はペットとして飼われていたカメレオンが野生化し定着し半ば養殖場のような状況になってしまいました。そのカメレオンをめぐる、人間の珍妙な行動をNational Geographicが皮肉っぽく取り上げています。
カメレオンは種類によっては1000ドル近くでペットショップで取引されるためそれを捕まえようとする人と、不審者扱いする農場主の関係が動画では紹介されています。実際、他人の農場に夜侵入してうろうろしていれば不審者であることは間違いありません。動機がカメレオンであってもアメリカですからいきなり撃たれるかもしれません。
とはいえNational Geographicのこの記事は外来種の問題をあえて無視しているようにも見えます。普段は自然保護、生物の多様性の維持等を訴えることが多いのに、米国のカメレオン業界に忖度したのでしょうか?
ニュース元 National Geographic
Inside the Secretive World of Florida’s Chameleon Catchers