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遠くに昔が見える(2017年7月7日 藤田明希)

7月7日は日本の七夕。彦星と織女星が年に一度天の川を渡って逢瀬を持つとか。なかなか想像力豊かですが、実際に彦星(アルタイル)と織女星(ベガ)はともに地球から割と近い星です。双方20光年くらいの距離なので宇宙スケールでいうとご近所さんです。

その逆にNASAの記事でHubble望遠鏡で遠くを見るための技術改良に関して取り上げられました。生の画像に数値計算の手法を加えて、重力レンズの影響を取り除き10倍以上鮮明な画像を得ることができるようになったそうです。

宇宙の起源をたどる学者にとって、遠くを見ることは時間を遡ることに他なりません。光速に近い速度で外辺が拡大する宇宙では、100億光年の遠くを見ると、ほぼ100億年前の宇宙の姿が見えるからです。もちろん「見る」といっても目で見えるわけはないので宇宙望遠鏡であるHubble望遠鏡を用い、更に遠ざかる星の光は波長が長くなるので赤外線で「見る」ことになります。

Hubble望遠鏡による観測結果はNASAの主要コンテンツの一つで私も頻繁に覗いています。星の逢瀬の日を記念に星々の世界を鑑賞するのも良いと思います。

ニュース元 NASA
Hubble Pushed Beyond Limits to Spot Clumps of New Stars in Distant Galaxy
Hubble望遠鏡のイメージギャラリー

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