木星の大嵐(2017年7月12日 藤田明希)
木星は英語でJupiter。Jupiterはローマ神話の最高神です。実際に太陽系惑星の中で最大の木星に、最高神の名前が当てられているのは偶然なのかどうかは分かりませんが紀元前から惑星の存在自体は知られてきたのは間違いないようです。
その木星には大きな特徴があって、ガス惑星なのに300年以上観測されている模様があります。この模様は周りに比べて赤く見えることから「大赤班」と日本語では呼ばれています。
NASAの木星探査プロジェクトJunoで打ち上げられた観測機が7月に木星の大赤班近くに最接近し様々な観測を行っています。この大赤班はガス惑星の木星で発生している大嵐ですが、最高神の名がつけられた木星だけあってその大きさは地球をすっぽり覆ってしまいます。下のリンクのNASAのニュース記事にその比較画像(上から3枚目)がありますが、地球が小さくてよく見ないと変な模様にしか見えません。
木星の大きさがよくわかる映像でもあり、逆に地球の小ささが実感できます。現在母なる地球は70億人以上の人類を養ってくれていますが、その小ささを見ると「大丈夫か?」と心配になるくらいです。『戯れに母を背負いて そのあまり 軽きに泣きて 三歩歩まず』は石川啄木の短歌ですが、そんな気分にされられます。
ニュース元 NASA
NASA's Juno Spacecraft Completes Flyby over Jupiter’s Great Red Spot