熱い唇
英名では、「ホット・リップス」、またの名を「口内炎の木(Sore-mouth Bush)」とも言います。口内炎は嫌ですね。しかし、ご安心ください。サイコトリア・ペピギアナ(Psychotria poeppigiana)という立派な正式名称があります。とても覚えられそうもないですけどね。
サイコトリア・ペピギアナは、メキシコからアルゼンチンの中南米の熱帯雨林に自生するアカネ科ボチョウジ属の横幅が大きくなる低木です。
この赤い唇のように見えるものは苞葉で、通常は緑色をしていますが、開花が近づくと受粉者であるハチドリを惹きつけるため、真っ赤になり、まるでアンディ・ウォーホールが描いたマリリンモンローの絵の熱い唇のようです。唇を開くように赤い苞の間から先端が5中裂した白や薄黄色い小さな筒状花と萼片が数個ずつ現われます。この熱い唇は、3月26日に京都府立植物園の温室に展示されていたものです。
正式名称:サイコトリア・ペピギアナ(Psychotria poeppigiana)
学名:Psychotria poeppigiana
分類名:植物界被子植物門真正双子葉類リンドウ目アカネ科ボチョウジ属
別名:Hot Lips(熱い唇)、Kiss of Jungle、Sore-mouth Bush(口内炎の木)
原産地:メキシコからアルゼンチンの熱帯アメリカ 生活環境:熱帯雨林
生活型:直立性の低木 葉:単葉 葉序:対生 葉縁:全縁
花序形:集散花序/円錐花序 花色:薄黄 開花期:3月 萼形:短筒 花冠:筒状で先端が5中裂 雄蕊数:5 子房:2
果実タイプ:液果 果実色:青 果実形:卵円形/球形
受粉者:ハチドリ 用途:観賞用、薬草