11月30日の誕生花
11月30日の誕生花は、アツモリソウです。
アツモリソウ(敦盛草、学名:Cypripedium macranthos var. speciosum)
はラン科アツモリソウ属の落葉性多年草です。赤紫色で袋状唇形の花を下向きに咲かせます。花名は花冠の形が源平合戦時に平敦盛が背負った母衣(ほろ)に似ていることに拠ります。(個人的には弁慶の顔のように見えます。)母衣とは背中に流れ矢が刺さるのを防ぐ布です。属名の Cypripediumは、ラテン語の Cypris(女神ビーナス)+pedilon(スリッパ)から派生しています。種名の macranthum は、macro(大きな)+anthus(花)が合わさり(大きな花)、小分類名の speciosumは、speciosa (美しい、見る価値がある)の中性形です。花言葉は、Good-bye時の「君を忘れない」。
因みにクマガイソウ(熊谷草)は平敦盛を討ち取った源氏の熊谷直実に因みます。同属に、薄黄色の花を咲かせる礼文島の固有種レブンアツモリソウ(礼文敦盛草 C. marcanthos var. rebunense)があります。