なんで翁よ、葉集草木シリーズ22.オキナグサ
オキナグサ(翁草、学名: Pulsatilla cernua )は、日本、朝鮮半島、中国原産で、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草です。日本では本州~四国、九州の山地の草原に自生します。花茎や葉など全体が白毛で覆われています。万葉集でも謡われています。
万葉集の巻と作者
葉集巻14の3508 作者未詳 万葉名:ねっこぐさ(根都古具佐)=オキナグサ
【原文】
芝付乃 御宇良佐伎奈流 根都古具佐 安比見受安良婆 安礼古非米夜母
【読み】
芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古草(ねつこ草) 逢ひ見(あいみ)ずあらば 我(あ)れ戀ひめやも
【意味】
芝付の三浦崎(三浦半島)に生えている ねっこ草のような あの娘に逢うことがなかったなら、私は恋焦がれることもなかったのに
芝付の三浦崎とは「三浦半島」のこと。ねっこ草とは?
■関連ページ
なんで翁よ、葉集草木シリーズ22.オキナグサ かぎけん花図鑑 花日記2023年1月8日
特集 万葉集でよまれた草木