何に使うのだろう?万葉集草木シリーズ30.ハンノキ
ハンノキ(榛の木、学名:Alnus japonica)は、日本~中国・ロシア原産でカバノキ科ハンノキ属の落葉高木です。別名でハリノキと呼ばれます。樹木は収穫後の稲穂を架けて干す稲架木(ハサギ)として植えらました。材は建築材や、器具材、家具材となり、木炭としても使われます。樹皮と果実は布の染料とされました。乾燥した実はオーナメントやインテリアに使われます。
万葉集名:榛(ハリ)
万葉集出典巻・作者
第三巻:0280 作者:高市連黒人(たけちのむらじくろひと)
原文
去来兒等 倭部早 白菅乃 真野乃榛原 手折而将歸
よみ
去来(いざ)兒等(児ども) 倭部(大和)へ早(早く)白菅(しらすげ)乃(の)
真野(まの)乃(の)榛原(はりはら) 手折(たおり)而(て)将歸(行かむ)
意味
さあ、皆、白菅(しらすげ)の生える真野(まの=神戸市長田区)の榛原(はりはら)で 榛(ハリ=ハンノキ)を手折って 大和(奈良)へ早く帰ろう。