雪中での野宿は嫌だなぁ!万葉集草木シリーズ46.ススキ
ススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)は、日本、中国などの東アジア原産でイネ科ススキ属の耐寒性多年草です。日本全国の山野に自生します。
万葉集第17巻4016番歌
万葉集でも「すすき」という名で詠まれています。下は雪の中でススキを詠んだ歌です。
作者:不詳、題詞:高市連黒人歌一首(たけちのむらじくろひと)
原文
賣比能野能 須々吉於之奈倍 布流由伎尓 夜度加流家敷之 可奈之久於毛倍遊
よみ
賣比(めひ)能(の)野能(の) 須々吉(すすき)吉於(押し)奈倍(なべ) 布流(降る)由伎(雪)尓(に) 夜度(宿)加流(借る)家敷(今日)之(し) 可奈之久(悲しく)於毛倍遊(思ほゆ)
↓
婦負(めひ)の野の すすき押しなべ 降る雪に 宿借る今日し 悲しく思ほゆ
意味
婦負(めひ)の野の ススキを押さえて 降る雪に 宿を借りる(野宿する)今日は 悲しく思われます。
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