さあ、鹿狩りの季節だ!😊万葉集草木75.カキツバタ
カキツバタ(杜若、学名:Iris lavigata)は、アヤメ科アヤメ属の耐寒性宿根草(多年草)です。万葉集の時代から謳われた古典園芸植物で、古くから栽培・育種されています。青紫(稀に、白)の花を咲かせます。花言葉は、「幸運、雄弁」。似た花にアヤメ(文目)があります。万葉集でも「かきつばた」と言う名前で詠われています。
万葉集とカキツバタ
万葉集 第17巻 3921番歌
作者:大伴家持
題詞:十六年四月五日獨居平城故宅作歌六首
原文
加吉都播多 衣尓須里都氣 麻須良雄乃 服曽比猟須流 月者伎尓家里
訓読
加吉都播多(かきつばた) 衣尓(に)須里都氣(摺りつけ) 麻須良雄(ますらお、大夫)乃(の) 服曽比猟須流 月者伎尓家里
↓
かきつばた 衣に摺り付け ますらをの 服曽比(着襲ひ、競い、きそひ)猟須流(猟する) 月者(月は)伎尓家里(来にけり)
訳
かきつばたを 着物に摺り付け(紫色に染めて) 着飾った男衆が(鹿)猟(かり)をする 月(5月5日)がやってきました。
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