即答でプロポーズお断り😜万葉集草木114.笹百合
ササユリ(笹百合、学名:Lilium japonicum)は、日本原産種で、ユリ科ユリ属の多年草の球根植物です。ユリの中では早目の6月~7月に、細い花茎を伸ばし、花長10~15cmの大輪の薄桃色~白色の漏斗状の花を1茎に1~3輪横向きに咲かせます。雄蕊は6本で葯と花粉が目立つ紅褐色で強い芳香があります。
万葉集でササユリを詠んでいると思われる歌をご紹介します。
万葉集と百合
ササユリは関西に多い百合で細い茎に薄桃色の大輪の花を1茎に数輪咲かせます。
万葉集 第7巻 1257番歌
作者:不詳
原文
道邊之 草深由利乃 花咲尓 咲之柄二 妻常可云也
読み
道(の)邊(辺)之(の) 草深由利(百合)乃(の) 花咲(笑み)尓(に) 咲(笑み)之(し)柄(から)二(に) 妻常(と)可云(言ふべし)也(や)
↓
道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや
意味
道端の 草深い場所に咲く笹百合の 綻びが笑顔に見えるからと言って (私が)微笑んだから 妻(となることを承諾した)と言うものでしょうか、言いませんよね。いわゆる、ここでは女性がプロポーズを断っている歌ですね。
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