花ら 71.白い綿毛がフワフワ 蒲公英
タンポポ(蒲公英、学名:Taraxacum)は、ユーラシア大陸及び北米等が原産で、キク科タンポポ属の多年草です。子供の頃から親しんでいる野草です。春に、中空の茎の先端に黄色い舌状花から成る頭花を咲かせます。茎を切ると白い粘液が出ます。開花後は白い冠毛が多数集まった球状のワタゲ(綿毛)となります。
タンポポ属の仲間
世界中には数百種あり、日本には自生種やニホンタンポポ(日本蒲公英、T. platycarpum)と呼ばれる’カントウタンポポ(関東蒲公英、T. platycarpum)’、’シロバナタンポポ(白花蒲公英、T. albidum)’、’カンサイタンポポ(関西蒲公英、T. japonicum)’があります。その他、欧州から帰化した’セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、T. officinale)’が都市部で圧倒的な勢力を伸ばしています。セイヨウタンポポはニホンタンポポを駆逐する勢いで増えてます。両者はよく似ています。では、違いはどこにあるのでしょう。下にまとめてみました。
日本蒲公英と西洋蒲公英の違い
・ニホンタンポポ(日本蒲公英、T. platycarpum)は、3月〜5月と開花期が短く、総苞外弁が反り返っていません。ニホンタンポポは自家受粉できない自家不和合で昆虫が他の花の花粉を運んでこないと受精できない虫媒花です。
・セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、T. officinale)は、一年中咲いており、総苞外弁(花茎と黄色い頭花の間にある萼の一部)は反り返っています。セイヨウタンポポは他の花の花粉に頼らず自家受粉するので自分だけで種子を作ることができます。
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