花ら81.牧野博士と母が愛した花 梅花黄連
NHK朝の連続小説「らんまん」は今月で終了します。かぎけん花図鑑には様々な種類の植物ページがありますが、毎日更新している花日記ではまだバイカオウレンをご紹介していませんでしたのでここでご紹介します。
本ドラマの主人公のモデル「牧野富太郎博士」が、というよりはむしろ、博士のお母様が、「バイカオウレン」の花がお好きだったようです。
バイカオウレン(梅花黄連、学名:Coptis quinquefolia)は日本固有種でキンポウゲ科の常緑多年草で山地~亜高山の林縁の林床に自生します。春に、葉の間から褐色の花茎を伸ばし1茎に1輪、梅花に似た5弁の清楚な白花を上向きに咲かせます。しかし、この白花のように見えるもののは萼で本当の花は中央にある小さなスプーン状の黄色いものです。
バイカオウレンと牧野富太郎博士の関係
郷里の高知県佐川町東部の加茂地区にはバイカオウレンの群生地があります。子供の頃の博士はこの花の名前を知らず、今際の際の母のために、バイカオウレンと思って雪中から間違えてa href=”https://www.flower-db.com/ja/flowers/eranthis-pinnatifida”>セツブンソウを摘んできました。母が無くなり、春を迎えて、一面に咲くバイカオウレンの花を見て「この花の名前が知りたい」と強く思ったことが、博士のその後の植物探求への道への第一歩となったのようです。
同じキンポウゲ科なので、確かに、バイカオウレン(梅花黄連、学名:Coptis quinquefolia)とセツブンソウ(節分草、学名:Eranthis pinnatifida)は似ています。
両者の違いや花言葉を、こちらを詳しくご紹介しています。
■関連ページ
花ら81.牧野博士と母が愛した花 梅花黄連 かぎけん花図鑑 2023年9月2日(土曜日)
花日記 NHK連続テレビ小説らんまん植 目次
バイカオウレン(梅花黄連、学名:Coptis quinquefolia)
NHK連続テレビ小説らんまん植物種類一覧
花図鑑 特集