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万137. 項垂れて咲く星形の花 岩煙草

イワタバコ(岩煙草、学名:Conandron ramondioides)は、山地の湿った岩場で小さな星形で薄桃色の花を咲かせるイワタバコ科イワタバコ属の多年草です。
草丈は10 cm程です。葉は緑色で光沢があり柔らかく水分があり1株に2~3枚を垂れるように付けます。イワタバコの葉は、山草となり、生サラダや、おひたし、天婦羅などにして食用となります。7月~8月に、咲かせる花の一輪の寿命は3~4日ですが、多数咲かせます。
万葉集で詠われた「山萵苣(ヤマジサ)」は、「エゴノキ(斉ゴ木、学名:Styrax japonica)」か、「アブラチャン(油瀝青、学名:Lindera praecox)」か、この「イワタバコ(岩煙草、学名:Conandron ramondioides)」かと言われています。以前エゴノキ説をとりましたので、ここではイワタバコとしてみました。

万葉集と山萵苣

万葉集 第11巻 2469番歌
作者:作者不詳
題詞:柿本人麿歌集(寄物陳思)

原文

山萵苣 白露重 浦經 心深 吾戀不止

意味

山ぢさが(イワタバコか) 白露の重みで うなだれているように 私の心も深く あなたへの恋がやみません。

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