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四月のピンクの花4 カリン(花梨)

春に桃色の花を咲かせ、秋に長円形の黄橙色をした果実が成る

カリン(花梨、学名:Pseudocydonia sinensis)とは、中国原産で、バラ科カリン属の耐寒性落葉高木です。ミャンマーの国花です。別名でクワズナシ(喰わず梨)、英名でChinese quince、寺社の境内に植えられる場合は、アンランジュ(安蘭樹)とも呼ばれます。樹高は3〜12 mです。葉は幅広の円形~楕円形で葉縁に鋸歯があり、互生して付きます。3〜5月に桃色で花径2.5~3 cmの五弁花を咲かせます。7月〜11月に直径10 cm程の長円形~楕円形の果実を成らせます。果実には芳香があります。砂糖漬けやジャム、カリン酒に加工して食用される他、咳止め薬としても使われます。

カリンとマルメロの違い

カリン(花梨、学名:Pseudocydonia sinensis)は、バラ科マルメロ属のマルメロ(marmelo、学名: Cydonia oblonga)と似ています。カリンの学名は、Pseudocydonia sinensis(プセウドキドニア)であり、属名は「Pseudo-(偽の)」+「cydonia(マルメロ属の)」となり、「偽マルメロ属の」という意味があります。似ている点は、同じバラ科であること、熟した果実が黄色く芳香があり砂糖漬けや果実酒に加工して食用となることです。違う点を以下に比較します。

●果実


カリン(花梨)
マルメロ(marmelo)
カリンの果実は楕円形で果皮は無毛(左)、マルメロの果実は梨形で果皮に綿毛有り(右)

●葉縁

カリン(花梨)マルメロ
カリンの葉縁には鋸歯有り(左)、マルメロの葉縁は滑らか(全縁)(右)

●樹皮

カリン(花梨)マルメロ
カリンの樹皮は滑らかで茶褐色、表皮は剥がれ雲紋状跡有り(左)、マルメロの樹皮は灰褐色でゴワゴワ(右)

花言葉と詳細は本文をご参照ください。

■関連ページ
カリン(花梨、学名:Pseudocydonia sinensis)
四月のピンクの花4 カリン(花梨)かぎけん花図鑑 花日記2024年4月23日(火)

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