九段2 ムラサキシキブ(紫式部、hydrangea-quercifolia)
ムラサキシキブ(紫式部、学名:Callicarpa japonica)は、クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。樹高は3-4mで、樹皮と枝葉は灰褐色です。葉質は薄く艶の無い黄緑色で狭倒卵形~長楕円形、葉縁に鋸歯が有り、枝に対生に付きます。6月~8月に葉腋から集散花序を伸ばし、薄紫色で花径0.3-0.5cmの小さな花を咲かせます。花弁は先端で4裂して平開し、中央からピンクの花糸と黄色い葯を持った4本の雄蕊と、透明の1本の雌蕊が飛び出します。 葉に止血や抗菌作用があるので止血剤として使われます。
◆紫式部と小紫の違い
同科同属の、紫式部(C. japonica)と、小紫(C. dichotoma)は似ています。違いをイラストと写真で示します。
左:コムラサキ、 右:ムラサキシキブ
◆果実の付き方:
ムラサキシキブは比較的疎らに付きますが、コムラサキは果実が固まって付きます。
左:コムラサキ、 右:ムラサキシキブ
◆葉柄と花柄の付く位置:
ムラサキシキブは近接していますが、コムラサキは少し離れて出ます。
左:コムラサキ、 右:ムラサキシキブ
◆葉の鋸歯:
ムラサキシキブは葉縁全部にありますが、コムラサキには上半分にしかありません。
◆樹高:
ムラサキシキブの方が高い(3~4m)、コムラサキの方が低い(2~3m)です。
◆枝垂れ:
ムラサキシキブは枝垂れませんが、コムラサキは枝垂れます。
◆生息分布:
ムラサキシキブは山野の林に自生し、コムラサキは家庭の庭先に植栽されています。
左:コムラサキ、 右:ムラサキシキブ
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