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かぎけん花図鑑

小紫と紫式部の紫色の実

今(2024年10月14日)、修善寺に来ています。宿の庭のコムラサキが赤紫色に色づいています。

コムラサキ(小紫、学名:Callicarpa dichotoma)とは、日本、朝鮮半島、中国原産で、シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。別名でコシキブ(小式部)、英名ではPurple Beautyberryや 、Early Amethysと呼ばれます。
樹高は200~300cmです。緑色の葉は上半分に鋸歯が見られ、葉は枝に対生に付きます。6月-8月に花径0.5cmの薄紫色の花を多数付けます。
秋に垂れた枝に紫色の小球形の果実を多数付けます。幹に近いところから枝先に向かって色付く果実は、鳥が好物とします。

◆コムラサキとムラサキシキブ

コムラサキムラサキシキブ
左:果実が固まってつく小紫、右:果実は疎らに付く紫式部

ムラサキシキブとコムラサキの比較
コムラサキは果実が固まって付きますが、ムラサキシキブは比較的疎らに付きます。

◆葉柄と花柄の付く位置:

ムラサキシキブは近接していますが、コムラサキは少し離れて出ます。

コムラサキムラサキシキブ
左 コムラサキ、右 ムラサキシキブ

◆葉の鋸歯: ムラサキシキブは葉縁全部にありますが、コムラサキには上半分にしかありません。
◆樹高: ムラサキシキブの方が高い(3~4m)、コムラサキの方が低い(2~3m)です。
◆枝垂れ: ムラサキシキブは枝垂れませんが、コムラサキは枝垂れます。
◆分布: ムラサキシキブは山野の林に自生し、コムラサキは家庭の庭先に植栽されています。

コムラサキムラサキシキブ
左 コムラサキ、右 ムラサキシキブ

■関連ページ
コムラサキ(小紫、学名:Callicarpa dichotoma)
特集 紫色の果実
小紫と紫式部の紫色の実 かぎけん花図鑑 花日記2024年10月14日(月、祭日)

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