クリスマス用にもOKよ 「松」
松と言えば、日本庭園に植えられたり、正月の松飾りや、盆栽に使われる和樹の代表木です。
一見、西洋の行事であるクリスマスとは関係なさそうですが、果実の「松ぼっくり」は、意外とクリスマスリールや玩具に使われていたりします。
アカマツ(赤松、学名:Pinus densiflora)とは、日本、韓国、中国原産で、マツ科マツ属の常緑高木針葉樹です。
別名でメマツ(雌松)や、オンナマツ(女松)、英名で、Japanese Red Pine(ジャパニーズ・レッド・パイン)と呼ばれます。
日本では、北海道南部~九州に自生します。
樹高は、10~35mで、樹皮は赤褐色で、新芽が赤っぽく幹がしなやかな曲線を描きます。
北半球に分布するので、葉による熱の発散を防ぐため、葉は針のように細いです。
葉は1ヶ所に2枚が束となり枝に付き、束成します。このような「2個束生」の松を「ニ葉松」と言います。葉は、数年経つと枝から離れて落下します。
松は、和の趣がある樹木です。主な用途は以下の様です。
左:松飾(日本のお正月の縁起物)、中央:松茸(匂いが良い高価な茸)、右:松茸土瓶蒸し(松茸の代表料理)
雌雄異花で、4月~5月に毬状花序を伸ばし、黄緑褐色(雄花)と、紅紫色(雌花)の花弁が無い花を咲かせます。
翌年10月に、卵状円錐形の休暇が成ります。
用途は、街路樹、防風林、砂防林、庭木、盆栽、花材で、赤松林には、マツタケ(松茸、学名:Tricholoma matsutake)が生えます。
赤松と黒松
赤松は、クロマツ(黒松、学名:Pinus thunbergii)と共に「ニ葉松」の代表とされます。
樹皮は、黒松が黒っぽいのに対して、赤松は赤いのでその名があります。
黒松は、雄松と呼ばれるように葉が硬くやや太いのに対し、赤松は雌松と呼ばれ葉は柔らかくやや細いです。
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アカマツ(赤松、学名:Pinus densiflora)
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