1. HOME
  2. ブログ
  3. かぎけん図鑑
  4. かぎけん花図鑑
  5. 3月9日の誕生花、アセビ

ブログ

かぎけん花図鑑

3月9日の誕生花、アセビ

3月9日の誕生花、「アセビ」

アセビ(馬酔木、学名:Pieris japonica subsp. japonica)とは、日本原産で、ツツジ科アセビ属の耐寒性常緑低木です。
明治時代に発刊された有名な歌誌と同じく「アシビ」や、アセボ、アセミ(いずれも、漢字は馬酔木)とも呼ばれます。

樹高は200~500 cmで、樹皮は灰褐色をしています。
葉質は硬質で光沢があり、葉色は濃緑色で、長さ5 cm程の楕円形で、葉縁に浅い鋸歯が有り、枝に束生します。
2月~5月に、花茎から円錐花序を伸ばし、可愛らしい小さな白花を多数付けます。小花は壺形で長さ0.7~1 cmで先端が浅裂します。
桃色の花もありますが、それは園芸品種の曙アセビです。

9月~10月に直径0.5~0.6 cmの炸果が成ります。
樹木は庭木や生垣、盆栽に、木材は床柱に使われます。万葉集にも出てくる植物です。

残念ながら、馬酔木には有害成分が多数含くまれており、後述するように、花名の由来となっています。
馬などの草食動物に有害ですあるばかりでなく、人にも有害であり摂取する下痢や嘔吐などを引き起こします。
しかし、観賞することや、触る程度であれば害はありません。

生垣や柵に使用するのは、大事な作物を草食動物の食害から守るための対策もあり、アセビ(馬酔木)は、シキミ(樒、学名:Ilicium anisatum)などとともに植栽されることがあります。

花名の由来

和名の「馬酔木」とは、植物に有害成分(クエルセチンなど)が含まれて馬や鹿などの草食動物に特に有毒で食べると酔ったような症状が出ることに由来します。

花言葉

「清純な愛」

似ている花

アセビ(馬酔木、学名:Pieris japonica subsp. japonica)日本スズラン(日本鈴蘭、学名:Convallaria keiskei)ドウダンツツジ(満天星躑躅、灯台躑躅、学名:Enkianthus perulatus) の花は、いずれも似た壺型で先端が裂けて下垂して咲きます。

■関連ページ
アセビ(馬酔木、学名:Pieris japonica subsp. japonica)
「3月9日の誕生花、アセビ」 かぎけん花図鑑 花日記2025年3月9日(日)
#馬酔木 #asebi #かぎけん花図鑑 #STI #株式会社科学技術研究所

関連記事