ナス科の怖い植物5 ベラドンナ(belladonna)
ベラドンナ(Bella donna、学名:Atropa belladonna)とは、ヨーロッパ南西部~西アジアに分布するナス科オオカミナスビ属の多年生草本植物です。別名では、魔女の花、悪魔の草、オオカミナスビ、セイヨウハシリドコロ、英名ではDeadly nightshadeと呼ばれます。
乾燥に強く、日光には弱い、
草丈は40-50cmです。葉は20cm程の長さです。
5月-7月に、薄紫色~紫褐色の釣鐘状の花を下向きに咲かせます。
花後に、果実径1cm程の、やや球形をした緑色の果実が成り、その後黒紫色に熟します。果実には猛毒があります。
ベラドンナ(belladonna)とは、イタリア語で「美しい女性 (Bella donna) 」を意味します。
ルネサンス時代に、イタリアでは、葉や根を搾って得た液に含まれる「アトロピン」を点眼すると、瞳孔が大きく開き潤んで美しく見えることから、化粧品として流行しました。クレオパトラも使っていたと伝えられます。
全草が有毒植物であり、特に根と根茎に猛毒があることが昔から知られていました。毒は薬にもなるので、根のエキスや単離精製された有毒成分が、生薬「ベラドンナコン(ベラドンナ根)」として鎮痛剤や鎮痙薬、散瞳薬の製剤原料とされます。
果実はブルーベリーと似ている
果実の形や色が、ブルーベリー(Blueberry、学名:Vaccinium)と似ています。ブルーベリーは食用となりますが、ベラドンナは毒があるので食べてはいけません。
花言葉や詳細は本文をご覧ください。
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