シャガ(著莪) は、春に土手等の日陰で、白または薄青色の花を咲かせる草丈の低いアヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。
他のアヤメ科の植物に比べて、花が小振りで、花色は白と薄青の2色しかありません。
花は、各3枚ずつの外花被(萼)と内花被(花冠)、雄蕊から成ります。
外花被(萼)には青紫と黄橙色の斑が見られ、縁にフリルがありギザギザ(鋸歯有り)しています。
内花被(花冠)は白く先端で2つに分かれています。
雄蕊は雌蕊の柱頭に接しています。
葉には光沢があり冬でも葉が残り、アヤメ科特有の硬く細長い葉形をしています。
3倍体のため果実はできず、繁殖は根茎が伸張して群生して行います。
シャガとよく似ており、もっと小型で絶滅危惧植物に指定された花に
ヒメシャガ(姫著莪) があります。
一般名:シャガ(著莪)
学名:Iris japonica(アイリスジャポニカ)
別名:コチョウカ(胡蝶花)
分類名:アヤメ科アヤメ属
原産地:中国 分布:本州・四国・九州の日本、中国 環境:林床
草丈:30〜70cm 花径:5cm 花色:白・薄青 開花期:4〜5月
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