ツノナス(角茄子) とはブラジル原産のナス目ナス科ナス属の非耐寒性小低木(園芸上は、日本では春播きの一年草として扱われる)です。
植物としてのツノナス
2m程に成長するので倒れやすく支柱が必要です。 茎や葉に棘があります。
葉は緑色で、ハート型をしており、葉脈に沿って鋭い黄色の棘が有ります。
夏、茎の葉腋に多数の小花を咲かせます。花は星型の青紫色の小さな花弁と、中央にある黄色い雌蕊と雄蕊から成り、受粉するためには雌蕊の長さが雄蕊より長い「長花柱花」の状態が望ましいです。
果実は最初、緑色をしていますが、熟すと黄色になります。果実の形は表面に艶のある卵形で、基部に5つの角(つの)状突起が付きます。
9〜11月、1本の茎に数個〜数10個の果実を付けます。果実は液果で果実の中に黒い種子が有ります。日が当たらないと果実の発色や見付きが悪くなるので日差しを遮る葉は撤去します。
春に種子を撒いて栽培します。
果実が面白い
黄色いレモンのような形をした果実が面白いですが、この角茄子と言うネーミングは果実の下方に小さな角(ツノ)状の突起物があるナス属の植物ということが由来です。英名でも、果実の形が狐の顔に似ていることからフォックスフェース(Fox face) 、また、角が乳頭状なので、Lady nipples(レデース ・ニップル) 、または、Nipple fluit(ニップル・フルーツ)と呼ばれます。
ユニークな形をしているこの果実は、生け花やフラワーアレンジメント、オブジェ・ディスプレイなどの装飾品、草木を庭植え・鉢植えとして観賞用に使われますが、残念ながら、アルカロイド系の毒があり食べられません。
一般名:ツノナス(角茄子)
学名:Solanum mammosum L.
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ナス目ナス科ナス属
別名:キツネナス(狐茄子)、カナリアナス(カナリア茄子)、
フォックスフェース(Fox face) 、Nipple fluit(ニップル・フルーツ)、
Lady nipples(レデース ・ニップル)
原産地:ブラジル
生活型:非耐寒性小低木(日本では一年草として扱われる)
草丈:50〜200cm 茎(葉にも):棘有り 注意:草丈が高くなり倒れやすいので支柱が必要
葉色:緑 葉形:(広)楕円形で葉脈に黄色で鋭い棘有り 葉縁:欠刻有り
花のつき方:茎の葉腋に多数の花を付ける 花径:3cm 花弁色:青紫 花形:星型の5弁花 雌蕊・雄蕊色:黄 雌蕊と雄蕊の長さ:雌蘂>雄蘂の長花柱花が良い。 開花期:夏
果実長:5cm 果実色:緑→黄 果実形:表面に艶のある卵形で基部に5つの角状突起(ツノ)が付く 1本に数個〜数10個の果実を付ける 果実タイプ:液果 種子:果実の中に黒い種子有り 成実期:9〜11月 注意:日が当たらないと果実の発色や見付きが悪くなるので日差しを遮る葉は撤去する。
繁殖方法:種子
用途:果実の付いた枝を生け花やフラワーアレンジメント、オブジェ・ディスプレイなどの装飾品、草(木)を庭植え・鉢植えの観賞用
注意:果実にアルカロイドの毒性有り
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