マレーバク(Malay獏)は、マレー半島等の熱帯雨林の沼沢地に生息する
奇蹄目バク科バク属マレーバク種の草食動物です。
バク属のみで1科を成します。
アジアに生息する唯一のバクです。
奇蹄目であり後脚の指数は奇数の3本ですが、前脚の指数は4本あります。
奇蹄目にはバクとサイ、ウマが入ります。
全身黒く胴体部のみが白い体毛に覆われた白黒のツートンカラーの体色をしています。
但し子供の頃は黒地に白い斑点や縞模様があり半年で消え成体と同じ体色になります。
これは森林で暗闇や日中の木漏れ日に紛れ込み外敵の目を欺くためのカモフラージュとされます。
目は小さく象のような鼻は上唇が変形したものでさほど長くありません。
単独またはペアーで生活し、夜間に行動します。
食べ物は主に草や水草で僅かに果物を食べます。食べるときは鼻を使って食べます。
野生では有毒植物があるため一度に同じ植物を大量には摂取することはありません。
天敵には同じ地域に生息するトラ(虎)やヒョウがいます。
バクと言うと中国から日本に伝来した伝説・想像上の動物「獏」が思いおこせます。
中国伝説上の獏は「悪夢を払う」とされましたが、
日本独自の解釈では「悪夢を食べる」とされました。
同属に アメリカバク(America獏) がいます。
一般名:マレーバク(Malay獏)
学名:Tapirus indicus
分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門哺乳綱獣亜綱奇蹄目バク科バク属マレーバク種
別名:Malayan Tapir、Asian tapir
分布:マレー半島、スマトラ島の熱帯雨林 環境:沼沢地などの水辺
体長:200cm前後 肩高:約100cm 体重:約300kg 尾長:8cm前後
体色:白と黒のツートンカラー(全身黒で胴体部のみ白)
仔の体色:黒地に白い斑点や縞模様があり半年で消える。
森林で暗闇や日中の木漏れ日に紛れ込むためのカモフラージュとされる。
目:小さい 鼻:上唇が変化したもので下唇よりは長いがさほど長くない。
後脚指数:3本、前脚数:4本
行動:夜行性 集団生活:単独またはペアー
食性:主に草や水草で、僅かに果物を食べる植物性食。
野生では、毒を持った植物があるため一度に同じ植物を大量摂取しない。
繁殖方法:胎生
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