スマトラ・オラウータン(Sumatran orangutan)は、
スマトラ島の熱帯雨林にのみに生息する霊長目(サル目)真サル亜目狭鼻下目ヒト上科ヒト科オランウータン属の動物です。
オラウータンとはマレー語で「森の住人」や「森の哲学者」という意味があります。
オラウータンは、人間に一番近い類人猿で、全身が赤褐色をしています。
雄は雌よりはるかに大きく、体重もあります。
強い成体の雄は、頬にフランジと呼ばれる襞状の出っ張りがあります。
指が長く発達し高木の樹上での暮らしに向いています。
果実や樹皮、花などの植物食を食べます。
オラウータンには、スマトラ島に住むスマトラ・オラウータンと、ボルネオ島に住むボルネオ・オラウータンの2種に分類されます。
スマトラ・オラウータンの方が、ボルネオ・オラウータンより体毛の色が淡く細長い毛を持ち、顔も細長い。
どちらも個体数が減少しており、
スマトラ・オラウータンは、レッドリストに近絶滅種(CR)とされ、今後10年間で絶滅してしまうかもしれない10種の動物の1つに指定されています。一方のボルネオ・オラウータンはさらに深刻な、絶滅危惧種(EN)に指定されています。
一般名:スマトラ・オラウータン(Sumatran orangutan)
学名:Pongo abelii
分類(界門亜門綱目科属):動物界脊索動物門脊椎動物亜門哺乳綱霊長目(サル目)真サル亜目狭鼻下目ヒト上科ヒト科オランウータン属
分布:スマトラ島とボルネオ島のみ 環境:熱帯雨林の高木の樹上
体長:130cm(♂)、110cm(♀) 体重:60〜100Kg(♂)、40〜50Kg(♀) 体表色:赤褐色 餌:果実、木の芽、樹皮、キノコ、花、蟻など 出産形態:胎生 一度に生まれる個数:1頭 生涯に産む子供の数:3〜4頭 平均寿命:50年
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スマトラ・オラウータン(Sumatran orangutan)
市川市動植物園(2009年6月13日)
動物図鑑
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