別名:ばんど,Azurio tuskfin, or Ira
イラ(伊良)は、南日本の岩礁域に生息するスズキ目ベラ科イラ属の海水魚です。
全長は40cm程で、体形は左右に側扁し、体高は高く、
体色は個体差がありますが、黄橙〜橙色地で胸鰭後方に鮮青色の鱗片が散在します。
体側の胸鰭から上部の背鰭まで1本の暗色斜走帯が入り、ベルトのように見える斜帯から、
別名で「ばんど」とも呼ばれます。
こと、頭が大きいことが特徴です。
背鰭棘の基部は、胸鰭付け根の位置の上方にあります。
また、背鰭棘高さと切れ込みの深さは開始点〜終点までほほ均一です。
東日本ではスーパーなどで売っていないため食べる習慣がありませんが、
食用魚となります。水分が多いので手早く処理する必要がありますが、
湯引きや鍋料理、唐揚、竜田揚げなどにして食べます。
鱗が落としにくいことやぬめりがあるので下拵えは大変です。
一般名:イラ(伊良)
学名:Choerodon azurio
別名:Azurio tuskfin, ばんど
科属名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門上鰭綱スズキ目ベラ科イラ属
生息分布:南日本 環境:岩礁域
全長:40cm 体形:左右に側扁 体高:高い
体色:黄橙〜橙色地で胸鰭後方に鮮青色の小斑が散在
特徴:体側の胸鰭から上部の背鰭まで暗色斜走帯が入る、頭が大きく、
背鰭棘の基部はほぼ胸鰭付け根の位置の上方に当たる、
背鰭棘高さと切れ込みの高さは、開始点〜終点までほほ均一、テンスと似ている
可食の別:可(藻などを食べるため時期により味が異なります。)
料理方法:湯引きや鍋料理、唐揚、竜田揚げなど
■関連ページ
イラ
城ヶ崎釣り(2010年12月19日)
町営真鶴魚座(2010年2月28日)
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麹町便り
memo
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「見えんやないか!」と、いら つかないでね。
「お待たせ〜、イラでっせ。体にバンド模様がありまっせ。」
イラ(伊良) 町営真鶴魚座の水槽で、2010年2月28日
「あっ、釣られてしもた!」
「どないしょ。」
「困った!」
「俎板の上の鯉ならぬ、新聞紙の上のイラやね。」
「絶壁のような頭。」
「鮮青色の鱗片が散在する下半身。」
「シートベルトをしたような胴体。」
「皮下脂肪が旨いと湯引きにされた。」
「これはイラの饂飩数寄やね。」
「個体差による当たり外れはあるやもしれんが、これは旨いと言われたで。」
イラ(伊良)
城ヶ崎釣果、2010年12月19日
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