エンレイソウ(延齢草、学名:Trillium smallii)は、日本〜樺太原産で、メランチウム科エンレイソウ属の多年草です。成長が遅い植物で、開花まで永年かかります。この植物の特徴は、茎先端から直接出る大きな3枚の輪生葉で、葉は丸味を帯びた菱形をしています。春から初夏に、花茎の付け根から短い花柄が伸びて、花のような赤紫色の萼片と、6本の雄蕊、先が3裂した1本の雌蕊を持つ1個の小花を横向きに咲かせます。花に花弁は無く、花弁のような萼片があるだけです。花後に緑色(アオミノエンレイソウ)、または、黒紫色(クロミノエンレイソウ)の球形の果実が成ります。果実は食べらえれます。根茎にはサポニンが含まれますが、古くから漢方薬の延齢草根という胃腸薬の材料となります。萼色が緑色のものは、トイシノエンレイソウ(Trillium smallii f. album)と言います。
一般名:エンレイソウ(延齢草)、学名:Trillium smallii、シノニム:Trillium apetalon、別名:タチアオイ、アオミノエンレイソウ(青実の延齢草)、クロミノエンレイソウ黒実の延齢草)、分類名:植物界被子植物単子葉類メランチウム科メランチウム科エンレイソウ属、原産地:日本、樺太、生息分布:サハリン、北海道・本州・四国・九州の日本、環境:低地や山地の林内の湿地、生活型:多年草、茎丈:20〜50cm、葉序:輪生、葉数:3枚、葉色:緑、葉形:丸味のある菱形、葉径:10〜20cm、葉柄:無し、花弁:無し、開花期:4月〜6月、萼数:3、花色(実際には萼色):赤紫・緑、萼径:2cm、花の出る場所:葉腋、果実型:液果、果実色:緑、黒、用途:漢方薬。
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