フクジュソウ(福寿草)|かぎけんWEB

フクジュソウとは/フクジュソウとミチノクフクジュソウとの違い

フクジュソウ(福寿草)とは

フクジュソウ(福寿草、学名:Adonis ramosa)は、日本などの東アジア原産で、キンポウゲ科フクジュソウ属の耐寒性多年草です。旧暦の元日(2月)頃に花を咲かせるためヤブコウジ(薮柑、、学名:Ardisia japonica、別名:ジュウリョウ、十両) と共に、新年の季語とされます。和名は「福寿草」という縁起の良い花名なので正月の寄席植えに使われます。「春告げ花」と呼ばれるように、早春の山野や和庭園の落葉樹林の下で黄色い八重咲きの花を咲かせます。葉が出る前の2月に黄い花が開花し、その後は這出ますが、6月には葉を落としてしまいます。花は日が当たると開き曇天や夕方には閉じますが、暗くても気温が高い(15〜20℃)と開きます。花色は黄色の他、園芸品種には赤や緑色もあります。
花は可憐ですが、キンポウゲ科なので全草に毒があります。花言葉は、「幸せを招く」です。 属名「Adonis」は、ギリシャ神話に登場する美少年名、種小名「ramosa」はラテン語で「枝分かれした」という意味です。 残念ながら猛毒ですが、その反面、薬用植物として有用で、根茎を乾燥したものは「福寿草根(フクジュソウコン)」という生薬となります。効能は、チンキ剤や浸剤、強心や利尿効果があります。江戸時代以降の植物のようで、万葉集では見かけません。

一般名:フクジュソウ(福寿草)、学名:Adonis ramosa(アドニス・ラモサ)、別名:元日草(ガンジツソウ、がんじつそう)、朔日草(ツイタチソウ、ついたちそう)、福告ぐ草(フクツグソウ)、Far East Amur adonis、分類名:植物界被子植物真正双子葉類キンポウゲ目キンポウゲ科フクジュソウ属、原産地:日本などの東アジア、分布:北海道〜四国、生活型:耐寒性多年草、草丈:15-40 cm、葉の出る時期:花後、葉形:2〜3 回奇数羽状複葉、小葉形:卵形でさらに羽状深裂、葉序:互生、葉縁:裂+鋸歯、両性花、花径:3-4 cm、花色:黄、稀に赤、橙、白、花被片数:20〜30枚、萼片数:5〜8 枚、花弁数:20〜24枚、雄蕊数:多数、雌蕊数:複数個、開花期:2月から4月、果実型:痩果、果実形:長楕円形、備考:キンポウゲ科の花葉花被片が多い、虫媒花、繁殖方法:株分け、種子、注記:毒草。

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フクジュソウの写真

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フクジュソウの仲間

フクジュソウ(福寿草)と、 ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草、学名:Adonis multiflora) があります。両者の違いは以下の通りです。


フクジュソウミチノクフクジュソウとミチノクフクジュソウの違い

フクジュソウ(福寿草) ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草、学名:Adonis multiflora)
フクジュソウ(福寿草)

フクジュソウ(Adonis ramosa)

 @萼片長は花弁の長さとほぼ同じ
 A花弁裏側は黄色
 B開花が早い(2月頃から)

ミチノクフクジュソウ

ミチノクフクジュソウ(Adonis multiflora)

 @萼片長は花弁の長さの半分
 A花弁裏側が赤味を帯びる
 B開花が遅い(3月頃から)

フクジュソウミチノクフクジュソウとミチノクフクジュソウの違いをイラストで説明
イラスト 中嶋有紀@かぎけん ミチノクフクジュソウ

フクジュソウ(福寿草)

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フクジュソウ(福寿草)
2008年3月15日、都立殿ケ谷戸庭園(国分寺)